ライブ警備員 赤坂益徳さんの技術

「ちょっとそのような声を掛けるのは控えていただきますか?相手の女性も嫌がっているようなので」

赤坂は身を挺して女性を守ろうとする。やはりこの男性もライブを「出会いの場」と勘違いしているところがあるようだ。私はその姿を捉えながら手汗が止まらなかった。

一歩間違えればこの男性を逆上させてしまう。そうすれば制止したことで新たな争いがその場で生まれる。そういった相手を制止させる言い方もプロは気をつけていると言う。

その男性は更に行為をエスカレートさせて、赤坂ばりな女性へマーキングを行いだした。
女性は苦笑いをしながら逃げ出そうとしているが、この男性は諦めることなくしつこくつきまとうおうとしているのだ。

私達取材班は求人をみてこの職場に転職し、面接官に睨まれた時と同じくらい緊張をした。背中から汗が流れていくのがわかる。

赤坂はこの状況をどう判断するのか・・・・プロの力とは・・・・

赤坂はなんとその男性に、そのアーティストの写真を見せたのだ。

その途端その男性の目線が女性からそのアーティストへ映った…

「目的をそらす。」それが、この赤坂の手法だ。

赤坂はその写真をその男性にプレゼントした。その代わり女性に近づかないことを約束したのだ…

この一瞬。プロの最終的な力を知った…