失職後、あるレストランの給仕の仕事に就いた男

宮田雄一(26)は元々ある商社で働いていた。彼の仕事内容は一般的な庶務業務で、支店の電話代の管理や業務で使う物品の発注など、そういった仕事を主にしていた。しかしある時彼に病魔が襲う。

「いつもの通り仕事をしていると急にろれつが回らなくなったんです。暑い季節でしたから熱中症とおもったんですが、帰宅して次の日病院に行ってみると、違う科の病院を紹介されました。それが心療内科だったんです」

彼に襲った病魔はうつ病だった。誰でもが罹る病気ではあるが一度かかると治癒までにかなりの時間を要する。その病気に罹った宮田氏はこう語る。

「まさか自分がうつにかかるとは思っていませんでした。もともと性格も明るいほうだと思っていますし、身体も調子を崩すことは稀なので、びっくりしましたね。」

その後その会社は長期療養ということで休んでいたが、家族と医者のすすめで退職することにした。その決断は彼にとってどうだったのだろうか。

「もちろん辞めたくはありませんでしたが、この病気は自覚しないうちにも進行していくということで、少し怖かったというのがありました。最近結婚したばかりですし、妻にも迷惑をかけるのは気が引けましたが、自分が潰れてしまえば迷惑もなにも無くなってしまうと思ったんです」

退職後、しばらく退職金で生活をしていたそうだ。その後、うつの状態が快方に向かい始め、宮田氏はかつての健康を取り戻したという。その後、彼は求人サイトや転職サイトでまた職を見つけようとしたらしい。

その後あるレストランの給仕の仕事が目に止まった。その後の経過は次に紹介することにする。