営業職から一転、IT関連の職業に就いた男

大島健介(35)は元々営業職として日々取引先や自宅訪問を夏の暑さにも負けず、冬の寒さにも負けず行っていた。営業の成績はめざましく、同僚や後輩、上司からの信頼も厚く、夜の終電間近の電車で帰る彼は日々疲労感以上の充実感を抱き仕事をしていたという。

「営業はそれまで僕の天職と思っていました。他に色々と求人はありますが、私はこの営業という仕事は自分が思っている良いことがそのまま正解になっていましたから。後輩にも営業とはとよく語っていましたね。」

彼は毎日得意先を周り、次々と成果をあげていた。そんな彼がIT関連の職業に就くとは職場の誰もが想像できないことで、まさに喫驚ものだったという。

「転職しようと思ったのは、自分が営業の仕事をしていて成果をあげる反面、どうにもこれ以上の成長が見込めないのではないかと思ったからです。よく考えてみると、ここ数年同じことをして同じ成果しかあげていないのではないか、それは賞賛されることだけども、自分が殻を卒啄して違う世界に身を置いてみないと成長できないと強く感じたのです。」

彼は今IT関連の企業に転職し、日々Webコードの文章を勉強しながらコードを書いているという。全く畑違いの職業ということで、最初は戸惑いばかりだったということだが、今では少しづつ内容がわかってきて、前職よりも充実した毎日を過ごしているということだ。