元気な声が態度にもでる!・甲田 勝幸

お客様は『神様ではなくお客様』
 店の入口の右側に求人の看板があった。看板の左の部分には(お客様は『神様ではなくお客様』)である。
コレが気になったのもあったが、バイトを申し込んだ。とてもスタッフの声に元気と張りのある店であった。
雰囲気は抜群でとても気に入った。その日は、バイトを申し込んでラーメンを食べて帰った。面接が終る時に
「最後に聞きたいことは」と聞かれたので、(お客様は『神様ではなくお客様』)とはどういうことですかと
聞くと、私達が相手をするのは神様ではなくお客様です。神様のように思わなくて良いのです。現実の人間を
確りと「もてなしていこう」と言う合言葉みたいなものです。と教えてくれた。

思っていた以上にハードに動く
 出来たラーメンとサイドメニューを運ぶだけかと思っていたら大間違いでした。厨房に入り食器洗いを
即座に洗う、洗っている最中でも、新しいお客様が来店されれば、水を出してオーダーを聞く「笑顔は絶対!!」
店長がラーメンを作っている時は、作っている作業を目で盗みながら、ラーメンの材料のチェックをして、お客様の水の確認、追加オーダーがないか目を配る等の作業が目白押しである。仕事は思っていいた以上にハード
ではあるが、それ以上にやりがいがある。お客様の波が引いた時に食べる賄いの味は最高に格別である。
この賄いがあれば何も辛くはない。と、先輩に話したら俺もそれが気に入って会社を辞めてココに転職した
んだと言われた。恐るべきラーメンの魅力である。